Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究の目的は、英国の言語意識運動(Language Awareness Movement)に焦点を合わせ、そのカリキュラムのあり方を解明することである。言語意識運動では、1つの個別言語ではなく、学習者の話す多様な言語を含めた言語横断的なカリキュラムが編成されていた。本研究は、主に言語意識運動の萌芽期である1970年代のカリキュラムと、言語意識運動の衰退期である1990年代のカリキュラムについて、(1)言語意識運動はどのような教育的課題に取り組もうとしたのか、(2)言語意識運動で提示されたカリキュラム論は、多言語・多文化共生に対してどのような意義と課題を有しうるのかを分析する。