Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
1990年代以降の先進諸国における国際的な教育改革の潮流の一つは、政府が専有していた公教育の提供主体を民間企業へ開放したことである。日本でも2000年代以降に「学校と学習塾の連携」が多くみられる。これらは新自由主義的教育改革として捉えられ、学校が自由を得る一方で、学力や財務のアカウンタビリティが強く求められることが懸念されている。しかし、A県B市の「学校と学習塾の連携」では「成果主義」や「経営主義」に陥っている実態が観察されていない。よって、本研究では①日本の「学校と学習塾の連携」の事例では何が課題となっているのか、②それは海外の事例と比較してどのような「日本的特質」があるのかを問いとする。