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学校経営における教頭職の相互作用的役割の検討

Research Project

Project/Area Number 23K18952
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section :Education and related fields
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

小田 郁予  早稲田大学, 教育・総合科学学術院(教育学研究科), 講師(任期付) (10979008)

Project Period (FY) 2023-08-31 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Keywords教頭職の役割 / 働き方改革 / 学校経営 / 相互作用的役割 / 教頭役割 / 教師の働き方改革
Outline of Research at the Start

本研究は副校長を含む教頭職の「相互作用的役割」の特徴を明らかにすることで教頭役割の内容や構造を整理し、教頭職の働き方改革に資する知見を提出する。これにより過酷な労働環境にあることが指摘されている教頭職の働き方改善に向けた具体的な方策を提示する。また、相互作用的役割の検討を通して、教育DX(デジタルフォーメーション)の可能性が探索される中にあっても重要な価値を持つ、人だからこそ担いうる役割を解明する。本研究は教育DXにより業務の精選や効率化が図られる領域と対人専門職として教頭らが人として担える役割を体系化することで働き方改善に資する知見を提出する。

Outline of Annual Research Achievements

【研究実施内容概略】本研究は「学校経営における教頭職の相互作用的役割の検討」の題目の下、①教頭役割の内容や構造の整理を文献調査にて行った上で、②学校現場におけるフィールドワーク、並びに教育委員会主事らや地域ボランティアへの聞き取りを行い、教頭職が担う役割やその構造、並びに教頭職の働き方改善に資する知見提出を目指したデータ収集、分析を行ってきた。初年度は、とりわけ教育委員会との連携の下で対象校を選定しデータ収集を開始し、データを蓄積しているところである。

【研究実施の具体的内容】研究実施期間初年度は①調査協力を得る教育委員会指導主事と入念な打ち合わせを行い、当該地域の学校の教頭らの働き方に関わる課題の聞き取りを行った。その上で対象校選定、調査内容の具体を指導主事らと協議し、研究協力校(2校)を選定し、フィールド調査を開始した。②職務内容には明記されない教頭の役割や教頭が抱えている業務を具体的に明らかにするため、学校現場で終日のフィールドワークを行い、教頭の日常の業務遂行に関わるエスノグラフィーの記述を進めている。③フィールドワークと並行して、学校内で取り扱う公文書の昨年度の全データを入手し、公文書の受付業務の負担の具体を析出を試みている。現在は、データを入手し、その傾向並びに推定される負担について分析を開始したところである。④教師や学校支援ボランティア、スクールサポートスタッフ(SSS)など、学校教育に関わっている多様なアクターに、職場環境に関する思いの聞き取りも進めており、学校経営における教頭職の役割を網羅的に検討している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

以下に示す4つの観点より、本研究は概ね順調に研究活動を進めていると言える。とりわけ、現段階は広くさまざなアクターを対象とした教育活動の観察ならびに、聞き取りを行い、データ収集を行っている段階であり、データ収集は順調に進んでいると言える。

1)教育委員会並びに研究協力校(2校)の協力を得て各種データ(学校取り扱い文書、労働時間、校務分掌に関わるデータ等)収集を順調に進めている。
2)研究協力校(2校)での終日のフィールドワークを継続しており、教頭の終日の業務遂行に焦点化した観察、並びに教師らとの相互作用の中で生じる役割について、役割認識や役割遂行の背景にある意図や理念の聞き取りを進めている。
3)教頭以外の教師らとのやり取りの観察や、教師らが日々の業務について語るやり取りも含めて観察対象とし、日常の教育活動の中で生まれている教頭役割について、教頭本人、教師らの双方からの聞き取りを進め、データ収集を継続している。
4)協力校の学校教育に関わっている地域ボランティアの協力も得、当該学校の運営に教頭が果たしている役割についても検討を進めている。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究の方向性として以下3点を計画しており、1,2については既に内諾を得、計画を進めており、研究遂行を滞りなく進めることが出来ると考えている。

1)業務シャドーイングによる教頭職の終日の業務遂行のエスノグラフィーの記述:電話対応や保護者相談、教師への指導、助言など、終日の教頭が行う業務内容全てを詳細に記録する(倫理的配慮を十分に行った上で研究遂行する)。2)働き方改革推進部会(教育委員会、校長会、教頭会、事務長会、地域ボランティア)における音声記録の分析(教育委員会より音声記録提供、分析依頼あり):学校の働き方改革、とりわけ教頭職の働き方改善に向けた会議音声記録の分析を行い、学校内で収集したデータと比較の上、教頭職が果たすべき役割と働き方改善に向けた知見の導出を試みる。3)10月に中間報告を教育委員会、研究協力校にて行った上で現場教師らと教頭職の役割並びに働き方改善に向けた議論を行い、教頭職が担うべき役割並びに、教頭職の働き方改善に資する知見をまとめたリーフレットを教育委員会主事らと共同で作成する。

これらを踏まえ、最終報告書を作成し、教頭職の働き方改善に向けた知見を提出する。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-09-11   Modified: 2024-12-25  

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