感情が伝わりやすいタッチの文化間共通性に関する実証的検討
Project/Area Number |
23K18971
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0110:Psychology and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大屋 里佳 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (00985658)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 触覚 / 感情 / 知覚 / 表出 / 文化間比較 |
Outline of Research at the Start |
コミュニケーションの相手の身体(とくに手)に触れて感情を表現する場面において,特定の感情(例えば喜び)が相手に伝わったときに多くの人が共通して使用した動作を「典型動作」と呼ぶ。これまでの研究では日本人の典型動作が明らかにしたが,これは文化内の共通性であり、文化間でも共通して使用される動作であるのかはわかっていなかった。そこで本課題では,オランダを比較対象として,まずオランダ人の典型動作を明らかにする。そのうえで,日本およびオランダの文化内共通性(典型動作)が文化間共通性たりえるか実証的に検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
コミュニケーションの相手の身体(とくに手)に触れて感情を表現する場面において,特定の感情(例えば喜び)が相手に伝わったときに多くの人が共通して使用した動作を「典型動作」と呼ぶ。これまでの研究では日本人の典型動作が明らかにしたが,これは文化内の共通性であり,文化間でも共通して使用される動作であるのかはわかっていなかった。そこで本課題では,オランダを比較対象として,まずオランダ人の典型動作を明らかにする。そのうえで,日本およびオランダの文化内共通性(典型動作)が文化間共通性たりえるか実証的に検討する。研究1では,オランダ人の触覚感情表出を収集する。研究2では,研究1で収集した触覚感情表出について動作解析を実施し,文化内共通性からオランダ人の典型動作を定める。研究3では,研究2で定めた典型動作の有効性を検証する。研究4では,日本および外国の文化内共通性(典型動作)が文化間共通性たりえるか実証的に検討する。これらの研究から得られた結果をもとに,意図感情が伝わりやすい動作とその文化間共通性をまとめ,豊かな人間関係を構築するためのタッチの活用指針を提案する。これらの研究から得られた結果をもとに,意図感情が伝わりやすい動作とその文化間共通性をまとめ,豊かな人間関係を構築するためのタッチの活用指針を提案する。 2023年度は,オランダにおいて触覚から感情を自由に伝達する実験を実施して,オランダ人の触覚感情表出データを収集する予定であった(研究1)。申請者本人の都合により当該年度中の渡航および実験実施はかなわなかったものの,実験実施に向けた研究打ち合わせは進んでいる。また,触覚感情表出に使用される動作の視覚的影響を検討する予備的実験の計画を立案した。予備的実験は2024年度に実施および成果発表することが決まっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は研究1を実施する計画であったが、申請者本人の渡蘭日程調整が難航したため、当該年度中の実施を断念して2024年度以降に持ち越した。2024年度中の実現に向けた共同研究者との打ち合わせは順調に進めており、大きな問題なく推進していると言える。 動画解析用のPCを購入する予定としていたが、すでに手元にある高性能PCで作業を賄うことが可能であることを確認したため、当該費用は2024年の渡航費用およびRAへの謝金に充てる予定である。 当初計画のとおり複数の国内学会にオンサイトで参加して、効率的に情報収集を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
ここまで大きな問題なく推進しているため、基本的には当初の計画通り推進していく。加えて予備的実験を通して、触覚感情表出で用いられる動作の視覚的影響と触覚的影響の切り分けを図る。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)