Project/Area Number |
23K18998
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0110:Psychology and related fields
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
山田 理沙 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 児童・予防精神医学研究部, リサーチフェロー (50978913)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | アルコール / 認知機能 / 事象関連電位 / 脳波 / p300 / 減酒 / 心理介入 / ナルメフェン / 脳血流 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、アルコール依存症患者に対する飲酒量低減薬(ナルメフェン)の治療反応性を、前頭葉機能を反映する生体指標と認知機能から予測する手法の開発を目的とする。方法として、ナルメフェンを処方されたアルコール依存症患者を対象に、近赤外線光トポグラフィーで検出される脳血流量、脳波、ワーキングメモリおよび遂行機能を服薬開始時および3か月後に測定する。このように得られたデータの解析により、減酒が成功する患者を特定する予測式を導く。本研究によって、同薬の治療が最適な集団が判明し、医師または患者が治療選択をする上での重要な臨床情報の獲得に資すると考えられる。
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Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】本研究は、飲酒習慣者の減酒支援に対する反応性を、前頭葉機能を反映する生体指標と認知機能から予測する手法の開発を目的とする。 【研究方法】20 歳から65歳の飲酒習慣者(60名程度)を対象とし、アンケート(アルコール再飲酒リスク評価尺度(ARRS)、Alcohol Quality of Life Scale (AQoLS)、アルコール依存指標(AUDIT)、過去1ヶ月あたりの飲酒状況(断酒日数、binge drinking日数、一日あたりの平均飲酒量))、定常脳波、視覚刺激を用いた事象関連電位(p300)、ワーキングメモリおよび遂行機能(TMT、Stroop Test、数字符号課題、言語流暢性)を測定後、先行研究にて効果が認められた減酒支援の教材(Kuwabara Y, et al.,2021)を用いて介入をおこなう。介入3か月後は初回時と同様のアンケートをおこない、フォローアップ面接を実施する。このように得られたデータの解析により、減酒が成功する患者を特定する予測式を導く。本研究によって、同介入が最適な集団が判明し、医療従事者や飲酒習慣者が支援を選択する上での重要な臨床情報の獲得に資すると考えられる。 昨年度はNCNP倫理審査委員会の承認を得た。また、評価系の確立および刺激の作成を完了した。現在、被験者のリクルートを進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定している被験者数の2/3程度の初回検査・および減酒支援のテキストを用いた介入が終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究内容の変更を以下に示す。 (1)飲酒習慣者を対象に、アンケート、神経認知機能、神経生理学的指標を測定する (2)既に先行研究で効果が確立されている減酒支援の教材(Kuwabara Y, et al.,2021)を用いた反応性を、前頭葉機能を反映する生体指標と認知機能から予測する手法の開発を目的とする。 現在被験者のリクルート中であり、終了後はデータを解析し発信につなげていく。
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