Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究は、アルコール依存症患者に対する飲酒量低減薬(ナルメフェン)の治療反応性を、前頭葉機能を反映する生体指標と認知機能から予測する手法の開発を目的とする。方法として、ナルメフェンを処方されたアルコール依存症患者を対象に、近赤外線光トポグラフィーで検出される脳血流量、脳波、ワーキングメモリおよび遂行機能を服薬開始時および3か月後に測定する。このように得られたデータの解析により、減酒が成功する患者を特定する予測式を導く。本研究によって、同薬の治療が最適な集団が判明し、医師または患者が治療選択をする上での重要な臨床情報の獲得に資すると考えられる。