Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
観測される銀河分布が示す統計的な非等方性は、重力が支配する宇宙の構造形成のプローブとして宇宙論スケールでの重力の検証に利用され、標準宇宙モデルの一定の成功を支持をする一方で不整合性も明らかにした。次の10年の非等方性の精密観測では、これまでの非等方性と質的に異なり、重力の影響が色濃く残る「双極子的非等方性」の検出が期待されている。本研究の目的は、双極子的非等方性による重力の新規検証法を構築することで、次世代観測に立脚した堅固な宇宙モデルの指針を与えることである。