Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
荷電粒子を記録できる特殊な写真フィルム・原子核乾板は顕微鏡によって数十μmの飛跡しか残さず、100億分の1秒で崩壊する"ハイパー核事象"を観測できる唯一の検出器である。原子核乾板では1事象ごとに解析・質量測定が可能だが、画像中の大量の背景事象から目的事象を探し出す必要があり、ハイパー核の大量検出には膨大な時間がかかってしまう。そこで本研究ではニューラルネットワークを駆使した高速画像処理モデルを開発し、ハイパー核事象を撮影と同時にリアルタイム検出する手法を確立する。独自の軽量ネットワークによる探索で数年以内に様々なハイパー核を大量検出し、質量精密測定を目指す。