Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
生命進化史の中で最も古い時代から活動していたと考えられる硫酸還元菌がいつから存在していたかを探究することは,生命がいつ誕生し,どのように進化してきたか?に直結する.一般的に硫酸還元菌の痕跡は硫黄同位体比異常を持った黄鉄鉱として岩石に記録される.これまでの申請者の観察で,オーストラリア・ピルバラクラトンの約34億年前の堆積岩から硫酸還元菌の関与が疑われる多様で微小な黄鉄鉱が発見された.本研究ではこの微小黄鉄鉱形成への硫酸還元菌の関与を検証するために微小黄鉄鉱の硫黄同位体比分析法の確立を目指す.そしてその分析法を世界最古級の34億年前の堆積岩中の微小黄鉄鉱に適用する.