Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では、廃コンクリートのCO2促進固定を目的として、全水和物量の半分以上を占める、なおかつ水酸化カルシウムより炭酸化速度の遅いケイ酸カルシウム水和物(C-S-H)のCO2固定効率向上について考察する。C-S-Hの炭酸化に影響を与える様々な因子のうち、細孔内の水分が炭酸カルシウムの生成反応の媒体としての役割を果たす一方でCO2拡散を妨害することと乾湿繰り返しがC-S-Hの細孔構造の変化をもたらすことに着目し、乾湿繰り返し条件下におけるCO2拡散とイオン溶解度の変化及びC-S-Hの細孔構造・Ca/Si比・比表面積の変化がC-S-Hの炭酸化挙動に及ぼす影響について検討する。