Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
磁性細線を利用したレーストラックメモリは電流により磁区(ビット)を空間的に移動できるため、三次元NANDフラッシュメモリよりも1桁以上高い記録密度を実現できる。一方、レーストラックの課題の1つに、磁区の駆動電流が大きいことが挙げられる。この駆動電流の大きさは、磁壁と呼ばれる磁区間の磁化の空間構造に依存することが知られている。本研究では磁性細線の細線幅に由来する形状磁気異方性により磁壁構造を制御することで、磁区制御手法の一種であるスピン軌道トルクによる磁区駆動電流を低減するための手法を確立する。