Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
結晶とは,原子や分子が,周期的に長距離秩序をもって並んだ固体であり,その秩序立った,ある種超分子的な構造の結果,分子や原子単体にはなかった「結晶特有の性質」を獲得することがある.この「特有の性質」である,例えば色(蛍光色含む)や,外部刺激への応答性は,結晶中での分子の並び方によって異なる.本課題では,分子が溶液中で結晶核となって結晶へと成長する際に,まず分子同士を集合させる強制力として,分子間相互作用が働くことに着目した.「結晶特有の性質」としてキラリティや結晶の多形性に焦点を当て,これらと結晶中での分子間相互作用との関連性を調査することで,機能性結晶の効率的創生を目指す.