Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
世界人口の増加に伴う食糧需要の高まりから、作物の生産性向上が急務である。葉における光合成は、作物の生産性向上において重要であり、とくに弱光から強光に変化した際の光合成応答(光合成誘導反応)を迅速化することが作物生産性向上に資すると期待される。本研究では、インディカ型水稲品種ARC 11094と温帯ジャポニカ型水稲品種コシヒカリに由来する戻し交雑集団から光合成誘導反応に多様性があり、かつ遺伝背景が似通った系統を選抜し、迅速な光合成誘導反応に寄与する遺伝的要因を明らかにすることを目的とする。最終的には、遺伝資源を利用した光合成誘導反応の改良、圃場環境下での光合成効率および作物生産性の向上を目指す。