Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
「麦踏み」は従来からコムギやオオムギの栽培において分げつ促進等による増収のために用いられてきた。先行研究により、麦踏みを受けた植物体の展開葉ではストレス耐性に関わる植物ホルモンであるアブシシン酸とジャスモン酸に関わる遺伝子の発現が変化することが示唆されたが、麦踏みの分子機構については未だに不明な部分が多い。本研究ではアブシシン酸とジャスモン酸が麦踏み応答に関わるか検証を進めると共に、茎頂付近の組織における麦踏み応答性遺伝子を網羅的に解析し、麦踏みに応じて分げつを促す遺伝子の同定を目指す。更に、それらの過剰発現とゲノム編集により、踏まれずして麦踏み応答を示すようなコムギ・オオムギの作出を試みる。