Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
主に腐植食者で構成されるマルハキバガ科が種多様性を獲得した要因の解明を目指す。国内の本科に属する5属に関して分類学的に再検討し、未記載種の記載等により基盤を整備する。また、本科の多様化要因として予想される①メス産卵基質による寄主範囲の制限と、②地史的な分断・孤立イベントによる地理的隔離の影響に関して、メス成虫の産卵基質と幼虫の利用資源範囲の探索と野外寄主との差異の検証、分子情報の抽出による種内及び種間の系統関係や遺伝的多様性の程度の検証により、国内において本科の腐植食性の5属の種分化において2要因が及ぼした影響について議論し、本科全体の種多様性獲得機構の解明のための足掛かりとする。