Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
熱帯林は、伐採後数十年でバイオマスが元の状態まで回復する、回復力(以後レジエンス)の高い生態系とみなされてきた。しかし、激しい伐採を受けたボルネオの森林では、シダ・ツルが地表面を覆い、伐採後数十年が経過しても森林の回復がみられないことが申請者らのこれまでの研究で明らかになりつつある。どのような条件でレジリエンスは低下しうるのか?申請者は、ある閾値以上のシダ・ツルの空間的広がりがレジリエンスの低下を引き起こすと予想した。本研究では、ドローンによる空撮で伐採後の森林景観のシダ・ツルの被度を定量し、地上調査で求められる実生密度・バイオマス増加速度との関係を解析することで、仮説を検証する。