Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
水稲栽培は温室効果ガスであるメタンの主要な排出源である。これまでに、土壌細菌Azoarcus sp. KH32C株を接種したイネを水田で栽培すると、メタン生成・消費を担う土壌微生物群集が変動し、メタン排出量が低減することが明らかになった。本研究では、「KH32C株接種は、低メタン排出性の土壌微生物群集を構築するための特徴を持つイネ根を形成させることで、メタン排出を低減する」という仮説に基づき、低メタン排出をもたらすイネ根の特徴を圃場試験により明らかにし、イネへの微生物接種による新たなメタン排出低減メカニズムを実証する。