Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
開発途上地域での農業技術普及において、農家の知識を理解し、普及に応用するアプローチが注目されている。本研究では、メンタルモデルを用い、農家の土壌知識の構造を顕在化させる。得られた農家知識を加味した技術普及を行い、農家の技術に対する受容性や効果程度に及ぼす影響を明らかにする。具体的には、マダガスカルにおいて、有機資材の施用はリン欠乏水田で効果が高いという栽培学的研究成果をもとに、リン欠乏水田土壌を農家がどのように認識しているかを上述の手法によって抽出する。さらに、抽出された情報を用いた有機資材利用の技術普及と当該情報を用いない場合を比較して、農家の施肥行動がどのように変化するかを評価する。