Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
途上国農村において気候変動は農業収入に直結する喫緊の課題であり、農家は気候変動への適応行動をとることは避けられない。主にアフリカでの先行研究により農家のリスク認知や農家間ネットワークが適応行動の規定要因として個々に明らかになっているが、それらの要因は風土により変化するため、南アジアにおいてはデータの制約により規定要因と仕組みは明らかになっていない。バングラデシュ沿岸部において適応行動の規定要因と仕組みを、計画的行動理論を拡張したモデルを用いて明らかにする。適応行動の仕組みとその家計の厚生への影響を明らかにすることで、バングラデシュ沿岸部における適切な気候変動適応促進に向けた政策提言に寄与する。