Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
狂犬病は狂犬病ウイルスを原因とし、発症後致死率は100%に達する一方、ワクチンによる発症予防が有効である。ヒト狂犬病の99%は罹患犬による咬傷に由来する。ゆえに、野犬集団における予防対策は、狂犬病による犠牲者の減少だけでなく、根本的な狂犬病撲滅に向けた効果的な戦略である。現行の野生動物用経口ワクチンは感染性ウイルスを使用するため、野犬が生息する市街地への散布が困難である。本課題克服のため、本研究では蛋白質ベースのワクチン抗原をデザインする。消化管環境に耐性を有する原虫構成分子とワクチン抗原の融合より、消化管耐性を付与し、市街地への大規模散布を想定した犬用狂犬病経口ワクチンの開発基盤を確立する。