Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では、独自に開発した受精卵へのelectroporation法に基づくゲノム編集技術を用い、ウシ受精卵でプロラクチン受容体遺伝子に変異を加え、細胞内ドメインの一部を欠損した変異体を持つ個体を作成する。このような個体は、体毛の長さが野生型の1/4ほどとなり、汗の分泌量が増加、夏の高温環境下でも乳量や体重増加への影響は受けにくい。地球温暖化が進行し気温が上昇している現状で、このような耐暑性を高めたウシは畜産業にとって有用なものになると予想される。また、ウシで環境変動に対応したゲノム編集による品種改良は、今後の日本の酪農、食肉産業に大きな影響を与えるものと見込まれる。