Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
ストレス応答性の細胞内タンパク質会合体は、多数の分子の可逆的な集合・分散である「動的分子会合」を介して形成される。この動的分子会合は、多点間での特性の異なる相互作用によって制御され、従来手法では解析が困難である。本研究では、核-細胞質ストレスセンサーHsf1を対象とし、溶液NMR法を最新の非天然アミノ酸標識と常磁性ランタノイドプローブの相補利用により高度化し、部位特異的な相互作用速度解析の新規技術を構築する。この技術によって、多点間相互作用のメカニズムを立体構造とキネティクスの両面から解析し、細胞内タンパク質会合体の形成を制御する動的分子会合の実態を明らかにする。