Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
脊椎動物全体の3分の1を占める大グループである真骨魚類の中には、2つの異なる胸ビレ形態が存在する。1つ目は胸ビレが腹部に近い位置に生え、背腹軸に沿った運動を得意とする腹部型、そしてもう1つは胸ビレが体幹部側方に密着する形で生え、頭尾軸に沿った運動を得意とする側方型であり、この胸ビレの形態差は水中での運動制御機能に差をもたらすことが知られている。本計画はこの胸ビレ形態の多様性を生み出していると考えられる中烏骨の発生過程、およびその発生過程における Shh 遺伝子をはじめとする発生制御遺伝子の働きを明らかにし、真骨魚類の胸ビレ形態進化を引き起こしたとされる発生制御機構を解明する。