Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究の目的は、レジリエンスを評価するのに役立つエピジェネティックマーカーとその神経基盤の探索である。レジリエンスとは、精神疾患に対する保護・予防因子の文脈で注目されている概念であり、危険や脅威の中で適応し回復する過程として定義される。社会文化的側面と生物学的側面、双方での理解が深まってきている一方、自己記入式や問診式の心理尺度による評価が主で、生物学的指標による評価方法は確立されていない。また動物を用いた研究は進んできているもののヒトでの研究はまだ限られている。本研究はその乖離を埋めることを目指し、心理尺度、血液検査、頭部MRI画像の3種類のデータを同時に取得しそれぞれの関係性を評価する。