Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
体外膜型人工肺(ECMO)回路を用いた一時的な機械的心肺補助は、重症患者の転帰改善に寄与する医療行為であるが、薬物動態が正常時と比較し大きく変動することが報告されている。ECMOは侵襲を伴う管理方法であるため、麻薬性鎮痛薬の投与が必要となるが、薬物動態が変動した結果、過少投与となった場合には疼痛管理に問題が生じることが懸念される。不十分な疼痛管理が要因となり誘発される代表的な合併症にはせん妄がある。本研究では、ECMO患者における麻薬性鎮痛薬の動態を明らかにし、せん妄との関連性を評価するためのパイロット研究として単施設研究を実施する。