Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
父親の栄養状態などの環境因子が精子DNAのメチル化変化を介して次世代の健康に影響することが知られているが、父親への医薬品投与がもたらす次世代への影響は検討されていない。本研究では、男性の生殖年齢に頻用され、かつ長期服用される中枢神経系用薬の精子DNAメチル化制御作用をマウス実験で明らかにする。さらに精子DNAメチル化変化作用を有した薬剤の次世代の行動や神経発達への影響を解析し、そのメカニズムを解明する。本研究は医薬品の世代を越えた新たな副作用の概念を提唱し、生殖発生毒性試験や生殖医療を発展させる上で重要な知見となり得る。
