Project/Area Number |
23K19454
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0802:Biomedical structure and function and related fields
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山口 勇太 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (10983728)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 自然免疫記憶 / ストレス / 骨髄-脳連関 / 自然免疫 / 骨髄 |
Outline of Research at the Start |
慢性ストレスは、うつ病などの精神疾患の誘因となるだけでなく、自然免疫系の造血異常を引き起こすことが知られ、自然免疫系の精神疾患病態への関与が近年注目されている。一方、慢性ストレスが自然免疫系に与える長期的な影響、すなわち自然免疫記憶の形成については明らかとなっていない。本研究では、造血の場である骨髄に着目し、慢性ストレスによる自然免疫記憶の形成機序を明らかにすることで、骨髄-脳連関メカニズムの解明を目指すとともに、精神疾患の病態解明とその診断・治療応用への貢献を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
慢性社会ストレスモデルを用いて、ストレスによって誘導される行動および免疫動態に対する長期的な影響を評価した。行動学的評価において、1か月前に慢性ストレスに暴露されたマウスは、急性ストレスによって誘導される社会忌避行動がより顕著になることがわかった。一方、1か月前の慢性ストレス暴露の有無に関わらず、急性ストレス暴露後の末梢血中への自然免疫細胞(好中球、単球)の動員に大きな違いは見られなかった。また、骨髄細胞の解析においても同様の結果であり、慢性ストレスによって誘導される行動変容と自然免疫細胞の量的変化に直接的な関連性は見出せなかった。しかし、自然免疫細胞の機能解析においては違いが明らかとなりつつあり、更なる検証によってその結果の妥当性を確認していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
期待に反して、慢性社会ストレスによって誘導される自然免疫細胞の量的変化に大きな違いが見られず、細胞種ごとの機能解析に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
次世代シークエンサーを用いた網羅的な解析を導入することで、効率的かつ詳細に自然免疫細胞の質的変化に着目した解析を進めていく。中枢神経系との関連性については、全脳イメージングや遺伝学的手法を用いて検討していく。
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