Project/Area Number |
23K19479
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0803:Pathology, infection/immunology, and related fields
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
堀江 健太 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (90983528)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | T細胞選択 / 胸腺上皮細胞 / 肥満 / がん |
Outline of Research at the Start |
肥満は、がん細胞を排除するT細胞へ影響を与え、がん細胞の生存を促す。T細胞は、がん細胞を選択的に排除するために、がん細胞が発現する抗原を特異的に認識する。これをT細胞のがん抗原特異性と言うが、肥満がこのがん抗原特異性にどのような影響を与えるかは不明である。本研究では、T細胞ががん抗原特異性を獲得する上で重要な一次リンパ組織胸腺の上皮細胞に着目し、肥満ががん細胞の生存を促す新たな機構を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
肥満はT細胞の活性化へ影響を与え、細菌やウイルスなど外来由来の異物やがん細胞など自己由来の異物に対する免疫応答を抑制する。T細胞は、異物と自己組織をT細胞受容体を介して識別し、異物を選択的に排除することで自己組織を恒常的に保つ。T細胞分化環境である胸腺に存在する胸腺上皮細胞は、このようなT細胞の抗原特異性の獲得において重要である。肥満がT細胞の活性化へ様々な影響を与える一方で、こうしたT細胞抗原特異性が肥満によりどのような影響を受けるかは不明である。 そこで本研究では、肥満マウスを作製して肥満が胸腺機能へ与える影響を評価した。その結果、胸腺内T細胞の組成及びT細胞受容体の多様性変化が認められた。また、各種T細胞画分や胸腺上皮細胞の遺伝子発現解析を行った結果、それぞれの細胞集団にて特徴的な遺伝子発現の変化が認められた。さらに、肥満胸腺において分化したT細胞が末梢組織にてどのように機能するかを多面的に評価するために、条件検討を実施することで実験的な評価基盤を構築した。 これら成果より、肥満が胸腺におけるT細胞の分化へ影響を与えることが判明し、肥満個体においてT細胞抗原特異性が変容する可能性が示唆された。今後は、構築した評価基盤をもとに肥満個体で分化したT細胞の機能評価や、独自に取得した遺伝子発現解析を基にして、肥満個体においてT細胞抗原特異性が変容する分子機構の解明を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
必要研究環境の整備と概ねの条件検討が終了し胸腺機能を評価する段階へと入ったため、順調であると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、肥満個体における胸腺機能を研究計画に従って評価する。
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