Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
インフルエンザの重症化阻止は喫緊の課題であるが、重症化予測因子は未だ開発されていない。我々は、インフルエンザウイルスの臨床分離株の増殖能に焦点を当て、①ウイルスの持つ「増殖能」という性質が多様であること、②増殖能は「細胞傷害の程度」と「鼻汁中のウイルス量」に相関があることを明らかにした。それゆえに、増殖能は重症化マーカーの1つになり得ると考えたが、臨床分離株の増殖能に関連する責任遺伝子は知られていない。本研究では、様々な増殖能を持つ株のゲノム配列を解読し、高増殖能株、低増殖能株の遺伝的特徴を明らかにする。