Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では、間質性肺炎患者に発生した肺癌を構成する腫瘍細胞、周囲免疫細胞や周囲間質細胞を含む個々の細胞のRNA発現・タンパク発現に加えメチル化状態を単一細胞レベルで取得し、①腫瘍組織内での個々の細胞の形態や腫瘍内における局在と治療抵抗性や易転移性などの悪性形質との関係性、②腫瘍細胞と周囲の免疫細胞等との細胞間で伝達されるコミュニケーションの全貌、③既存の治療薬を使用した際の腫瘍微小環境の変化、を解き明かすことを目的とする。プロテオーム・メチローム比較解析を実施し、真の間質性肺炎合併肺癌の微小環境を理解し、IP急性増悪の発生を抑制しつつ実施可能な肺癌に対する新規治療法の探索を目指す。