Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
シェーグレン症候群は唾液腺や涙腺などの外分泌腺を首座とした全身性の自己免疫性疾患である。この病気が発症する詳しいメカニズムは分かっておらず、現状では対症的な治療に限られている。近年の研究によって、唾液腺上皮細胞におけるLAMP3の異所性発現がシェーグレン症候群における唾液腺炎と自己免疫応答の一因になっていることが分かった。本研究では、シェーグレン症候群患者の臨床情報および唾液腺検体の解析と唾液腺上皮細胞株やモデルマウスを用いた基礎実験から、唾液腺上皮の異所性LAMP3発現が局所の唾液線炎を越えて全身性自己免疫疾患を引き起こす分子メカニズムを解明する。