Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
疾病は細菌叢破綻に起因することが、明らかになりつつある。現在、有用細菌を追加することは可能であるが、疾病起因菌を含めた特定細菌のみを特異的に除去する技術はない。そのため、起因菌と疾病との因果関係を同定することは困難な場合が多く、医薬品開発における障壁となっている。本研究では、所属研究室で独自に開発した遺伝子標的型のCRISPR-Cas13a搭載抗菌カプシド技術(特願2018-97751)を用いて、特定細菌のみを細菌叢から特異的に除去する技術を開発する。本技術は、どのような細菌にも応用可能であるため、医学のみならず畜産、農業、環境及び食品など多様な分野に革新的な発展をもたらすと期待される。