Project/Area Number |
23K19492
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0901:Oncology and related fields
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
今泉 健 北海道大学, 大学病院, 医員 (90980714)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 閉塞性大腸癌 / 金属ステント / 癌微小環境 |
Outline of Research at the Start |
この研究は、閉塞性大腸癌への金属ステント留置が癌微小環境にあたえる影響および全身における免疫応答の変化を解明し、腫瘍への機械的刺激が及ぼす影響を免疫応答の観点から明らかにすることを主題とした。金属ステント留置の腫瘍学的安全性を示すとともに、閉塞性大腸癌の標準治療確立への一助となる可能性を示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
閉塞性大腸癌に対する金属ステントを用いた治療戦略は標準治療となることが期待されているが、長期予後に悪影響を与えることが懸念されている。要因として金属ステントの拡張による腫瘍への機械的刺激が腫瘍局所および全身での腫瘍制御に影響を与える可能性が示唆されている。しかし、この腫瘍への機械的刺激が与える局所および全身への影響に関して基礎的に検討された報告は少ない。そこで本研究では、閉塞性大腸癌への金属ステント留置が癌微小環境にあたえる影響および全身における免疫応答の変化を解明し、腫瘍への機械的刺激が及ぼす影響を免疫応答の観点から明らかにすることを主題とした。 金属ステント留置の症例は北海道内3施設の症例を対象とし、非留置症例は同時期の閉塞性大腸癌の症例を対象とした。まず既存の情報であるHematoxylin-Eosin染色のプレパラートを用いて、線維性癌間質反応や低分化胞巣を始めとした腫瘍浸潤先進部の評価を行った。次に、ステント留置・非留置群より腫瘍部位・遺伝子変異などのステータスをあわせてそれぞれ8例ずつを抽出し、RNAシークエンスを行った。現在、RNAシークエンスの結果待ちの状態である。今後は、遺伝子変異を比較し有意な発現変動が見られた分子を中心に、対象症例全体に対して免疫染色を行い予後との関連を評価する予定である。また、金属ステント留置予定症例に対して金属ステント留置前後での免疫状態のプロファイリングを行たいと考えており、その研究の開始準備を併行して進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた施設での金属ステント留置症例が見込みより少なく、施設を追加したためその審査に時間を要した。それによって、RNAシークエンスの開始が遅れたので、当初の予定よりも遅れていると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
RNAシークエンスの結果を取得し両群の遺伝子変異を比較する。有意な発現変動が見られた分子を中心に、対象症例全体に対して免疫染色を行い予後との関連を評価する予定である。免疫染色の評価に関してはAI病理画像解析を行う予定である。また、金属ステント留置予定症例に対して金属ステント留置前後での免疫状態のプロファイリングを行いたいと考えており、その研究の開始準備を併行して進めていく。
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