Project/Area Number |
23K19500
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0901:Oncology and related fields
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山本 大輔 金沢大学, 附属病院, 助教 (60840098)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | オルガノイド / MSI-high / BRAF変異 / 薬剤感受性試験 / MSI-high大腸癌 / RNF43 / Wntリガンド阻害薬 / PDXマウスモデル |
Outline of Research at the Start |
MSI-high大腸がんは、現在免疫チェックポイント阻害薬の治療対象となっているが、その他の薬剤開発も望まれている。また,BRAF変異大腸がんの予後は極めて不良であり、切除可能であっても切除後の再発が問題となり,薬剤による治療法開発が急務である。 以上の背景を基盤とし、本研究は申請者が構築したオルガノイド、PDXモデルを用いて、MSI-high、BRAF変異大腸がんに対する新たな治療戦略を構築し、術後補助療法や切除不能患者の新規治療開発につながり、今後MSI-high大腸がんに対する治療戦略を構築し、今後の大腸がん患者に対するPrecision Medicine(精密医療)の基盤構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
①MSI highオルガノイドのシングルセル化とPDXマウスによる薬剤反応性解析 申請者の先行研究からRNF43遺伝子変異を有するMSI-high大腸がんはWntリガンド阻害剤であるETC159が有効であった.今回,患者腫瘍から樹立されたMSI-high大腸がんオルガノイドをトリプシンでSingle cell化して培養し、単一細胞のオルガノイドを構築することに成功した.そのシングルセル化された株を用いてWntリガンド阻害薬であるC59で薬剤反応性実験を行った.予想通り,MSI-high大腸がんはWntリガンド阻害薬のC59では薬剤の効果がみられ,シングルセル化したオルガノイドでも薬剤の効果が確認された.PDXマウスモデルで薬剤感受性試験はまだ行えていない. ②BRAF変異、MSI highヒト大腸がんのBRAF阻害剤とWntリガンド阻害剤の薬剤反応性解析 次にBRAF阻害剤であるDabrafenibを患者腫瘍から樹立されたBRAF変異,MSI-high大腸がんオルガノイドおよびシングルセル化された株に使用し,薬剤感受性試験を行い,BRAF阻害薬の効果を確認した.次に,DebrafenibとWntリガンド阻害剤であるC59との併用を行い,Dabrafenib,C59の併用は,C59,Dabrafenib単剤より,併用した場合はより薄い濃度での効果が示唆されたが,現在,濃度を変えながら,より低い濃度で効果のある濃度を探索している.今後はそのほかのBRAF阻害薬(encorafenib)との併用も行っていき,PDXマウスモデルに対しても薬剤感受性試験を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
薬剤の納入に時間がかかっている. また,人員不足により,オルガノイド培養に時間がかかり,うまく細胞増殖できないため薬剤感受性試験の進行が遅れている. 現在は人員が増員され,環境の整備が整い,細胞増殖が可能となり,薬剤感受性検査ができるようになったが,今後薬剤感受性の定量化を考え,現在2D培養でできないかを検討中である.
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Strategy for Future Research Activity |
人員増員,物品,環境の整備が整い,研究が円滑に進むと考えられる. 3D培養での薬剤感受性試験は時間と労力がかかるため,3Dから,2D培養を行い,迅速に薬剤感受性試験をすすめる予定である. また,現在まだできていない,PDXマウスへ患者由来癌細胞の移植も行い,PDXマウスモデルへでの薬剤感受性試験も行っていく予定である.
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