Project/Area Number |
23K19519
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0901:Oncology and related fields
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
柏木 秀基 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (50981403)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ホウ素中性子捕捉療法 / 悪性神経膠腫 / 膠芽腫 / 髄膜腫 / 悪性髄膜腫 / 分子診断 / 放射線治療 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、BNCTに対し高い治療感受性が期待できる腫瘍型・サブタイプを見出すことである。これまで脳腫瘍の分子情報とBNCTに対する治療感受性との関係について詳細な検討を行なった研究は皆無であることから、本研究は高い学術的独創性を有すると言える。もし腫瘍の分子情報に基づいてBNCTに対する治療感受性が予測可能となれば、個別化精密医療の選択肢の一つとしてBNCTを位置づけられる可能性があり、「BNCTによる治療上の利益が少ないことが推測される患者さんに対しては他の治療法をお勧めする」といった臨床判断も科学的な根拠に基づいて行えるようになる。
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Outline of Annual Research Achievements |
最新のWHO脳腫瘍分類(第5版:以下WHO2021)では、悪性神経膠腫はIDH1/2遺伝子やHistone 3 isoform遺伝子における変異の有無などによって区別され、かつて「膠芽腫」と診断された腫瘍も複数の異なる腫瘍型に分類される。また悪性髄膜腫でも悪性転化や予後不良を予測するバイオマーカーとして機能する遺伝子変異が複数報告されている。我々は悪性神経膠腫ならびに高悪性度髄膜腫の治療成績の向上を目指し、腫瘍細胞選択的な粒子線治療である「ホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy:以下BNCT)」の開発研究に取り組んできたが、どのような遺伝子変異パターンを有する腫瘍に対し、BNCTの有効性が期待できるかについては未だ不明であり、これを明らかにすることはBNCTの臨床開発を進める上で有益であると考えた。本研究は、当施設で過去にBNCTを実施した悪性神経膠腫ならびに悪性髄膜腫の分子情報を後方視的に解析しWHO2021の診断基準で再分類することで、BNCTを実施するメリットが大きいことが期待される腫瘍型やサブタイプを明らかにすることを目的にした研究である。令和5年度については、他施設への協力要請が遅延しており、順調に研究が進んでおらず、遅れをとっている状況である。理由としては、自身のタスクにおいて、他の業務への時間配当が多くなり、当該研究に割り当てられる時間が少なくなってしまった。結果として、予定していた研究計画内容まで進んでおらず、遅れをとっている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
自身において、他の業務への時間配当が多くなり、当該研究に割り当てられる時間が少なくなってしまった。結果として、令和5年度は他施設への協力要請が遅延する結果となった。予定していた研究計画内容まで進んでおらず、遅れをとっている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
詳細な遺伝子変異情報やBNCT実施後の画像情報が判明していない症例の多くは、他施設からBNCT治療へご紹介ただいた症例であるため、他施設にも協力要請を行う必要がある。診療情報を収集できたものから順次解析を行いたいと考える。
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