Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
進行性前立腺癌は、転移巣毎に予後が異なるが、転移巣の組織採取が障壁となり、前立腺癌転移の病態は不明な点が多い。基礎研究において反映する転移モデルはなく障壁となっていた。今回我々は、進行性前立腺癌臨床検体を用いた患者由来ゼノグラフトを介して前立腺癌オルガノイドを作成し、遺伝子編集を行い新たな前立腺癌転移モデルの作成に成功した。そこで本研究では、この転移モデルを用いて転移に関わるキー遺伝子やターゲット分子の特定、またエクソソームによる転移指向性の評価を行い、新規治療探索を行うことを目的とする。この前立腺癌転移モデルは国外も報告がなく、新たな前立腺癌の新規治療開発、予後改善に寄与する可能性を有する。