Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
大腸癌領域で特定の腸内細菌が癌の発生、進行、治療薬の感受性に影響を与えるという報告が増加している。我々は生体内の癌により近い培養モデル(二次元オルガノイド)を構築しているほか、マイクロバイオーム解析により直腸癌術前化学療法の効果予測が可能かどうか検証してきた。今回大腸癌の治療薬への反応性をより正確に、短期間に予測する目的で、二次元オルガノイドを用いた超短期反応性予測モデルと腸内細菌叢を用いた治療反応性予測モデルを多次元的に解析し次世代型治療予測システムを構築する。本研究はがん領域で更なる治療の個別化と治療成績の向上を実現させ、腸内細菌叢をターゲットとした新規治療薬への探索研究に繋がる。