Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
Warburg 効果により、がん細胞は解糖系を優先的に使用していることが明らかとなっている。これまでの研究で、腫瘍微小環境内ではグルコースの取り込みを制御するGLUT1の発現が不均一であり、すなわち代謝が不均一であることが明らかとなった。これは免疫細胞が放出するIFNgが原因の一つであると考えられるが、このような不均一性を生み出す分子メカニズムの詳細は未解明である。本研究では、GLUTの膜局在を制御するタンパク質TXNIPと、TXNIPの核局在を制御するKPNA2に着目し、腫瘍微小環境においてタンパク質の局在制御によって代謝が厳密に制御されている可能性を明らかにすることを目的とした。