Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本邦において、がんで亡くなる患者は増加の一途を辿っている。治療では手術療法、放射線療法、化学療法に加え、近年、免疫療法や遺伝子療法が開発されている。しかし、難治性がんは予後不良になりやすく、新規治療や新規薬剤開発の遅れが生じやすい問題がある。また、がんによる殆どの死因は転移によるため、最近、細胞外マトリックスに国内外で注目が集まっている。実際、コラーゲンに形成されたクロスリンクが増加することで、組織が硬化し、がんの転移促進が報告されている。しかし、その分子的なメカニズムは十分に分かっていない。そこで本研究では、がんの微小環境におけるコラーゲンの翻訳後修飾とがんの転移の関係の解明を目指す。