Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
筋萎縮性側索硬化症 (ALS)は、全身の運動ニューロンが進行性に変性する致死性神経変性疾患である。アストロサイトは中枢神経で最も多いグリア細胞であり、活性化されると積極的に神経疾患病態に関わる。ALSではアストロサイトの活性化が見られるが、病態での役割は分かっていない。私はALSアストロサイトにおいて、マイトファジー低下・ミトコンドリア機能障害を起因とした、炎症パスウェイ活性化がALS病態を促進しているのではないかと考え、ALSモデルマウスであるSOD1G93AマウスやヒトALSシングルセルデータの解析を用い、アストロサイトを標的とした新たなALS治療の基盤となるような研究を目指す。