Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
高安動脈炎(TAK)は、大動脈とその1次分枝血管、肺動脈及び冠動脈等に狭窄・閉塞性又は拡張性病変を来す厚生労働省の指定難病である。TAKは何らかの感染やストレスが誘引となり、主に自己免疫の機序で血管炎が発症・進展すると考えられているが、発症機序の詳細は未だ不明な点が多い。本研究では、小胞輸送を制御する低分子G蛋白質(ADP-ribosylation factor: Arf)がT細胞・B細胞の分化や機能に重要な役割を果たすという申請者が独自に見出した知見をTAKモデル動物に敷衍・検討することで、TAKの病態形成機構の解明と新規治療・診断法の開発を目指す。