Project/Area Number |
23K19610
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0903:Organ-based internal medicine and related fields
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
菊池 寛昭 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院 血液浄化療法部, 助教 (40981767)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | βカテニン / マルチオミクス / 単離尿細管 / ATAC seq / 慢性腎臓病 |
Outline of Research at the Start |
CTNNB1 のアルマジロリピートはタンパク間相互作用に関わるモチーフであることが知られている。リピート内のリン酸化残基はタンパク間相互作用に関わる事が推察されるが、その役割は明らかではなく、またアルマジロリピートがCTNNB1の転写調節活性に与える影響、また、代償性腎肥大、CKD の病態形成に与える役割は明らかとなっていない。 本研究では、CTNNB1 ノックインマウスを用いて、アルマジロリピート内のリン酸化によるCTNNB1の制御メカニズム、腎肥大の制御メカニズムを明らかにしていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1. β-catenin S552残基はβ-cateninの転写活性にどのような影響を与えるか?2.β-catenin S552残基はCKDの新規治療ターゲットとなるか? という2点を明らかにする事を主な目的としている。 本目的を完遂するために、申請者が留学先のアメリカのNIHで作成した、S552残基をアラニンに置換したノックインマウス(以下、MUT)と野生型マウス(以下、WT)を準備する必要があり、東京医科歯科大学内等で各種申請を行い、2024年4月にMUTマウスの凍結精子が東京医科歯科大学に搬入された。現在マウスを繁殖させている段階であり、今後単離した集合管を用いてRNA-seqの施行を行うことで本変異がβ cateninの活性に与える影響を評価していく。申請者は東京医科歯科大学内で、オミクス解析ができる研究環境の構築にも成功している。また、本変異がβ-cateninの転写活性に影響を及ぼすことが明らかになれば、代償性腎肥大、腎障害に与える影響を併せて評価していく予定である。このために、どの腎障害モデルマウスを使用するかを選定する必要があるが、申請者は、複数のCKDモデルマウスの作出に成功し、また、それぞれのマウスモデルにおけるβ-catenin S552残基のリン酸化の動きを把握する事にも成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請者が留学先のアメリカのNIHで作成した、S552残基をアラニンに置換したノックインマウス(以下、MUT)と野生型マウス(以下、WT)を準備する必要があり、東京医科歯科大学内等で各種申請を行い、2024年4月にMUTマウスの凍結精子が東京医科歯科大学に搬入された。現在マウスを繁殖させている段階であり、今後単離した集合管を用いてRNA-seqの施行を行うことで本変異がβ cateninの活性に与える影響を評価していく。申請者は東京医科歯科大学内で、オミクス解析ができる研究環境の構築にも成功している。
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Strategy for Future Research Activity |
本変異による代償性腎肥大の程度の変化を、片側腎摘出モデル(UNx)を用いて評価する。片側腎摘出によって肥大したWT、MUT双方の残存腎から、近位尿細管、皮質集合管をそれぞれ単離し、尿細管肥大の程度の変化を比較する。代償性肥大の程度に違いが認められれば、単離尿細管を用いたRNA-seqを施行し、代償性腎肥大に直接関連するβ-cateninのターゲット因子を更に絞り込む。また、複数のCKDマウスモデル (5/6 腎摘出モデル、アデニン腎症モデル等)を用いて、本変異が腎不全の進行に与える影響を評価する。腎不全の程度に違いが認められれば、更にCKDモデルのWT、ノックイン双方から尿細管を単離し、腎不全と関連する遺伝子群を同定していく
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