Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では、近年、QT短縮症候群の原因遺伝子として新たに同定されたSLC4A3(Cl-/HCO3-交換輸送体)の機能低下型変異が、心筋細胞において心筋活動電位持続時間を短縮させる機序を解明するため、iPS細胞由来分化心筋細胞を用いて、細胞内pHの変化および各チャネル電流に与える影響を解析し、変化したチャネル電流を標的とした治療薬の同定・開発を目指す。本研究では、ヒトiPS細胞由来心筋細胞モデルを用いることにより患者病態に近い環境での詳細なメカニズムの解明が可能となり、また治療ターゲットの同定、治療薬の開発は、将来の患者診療への貢献が期待される。