Association of respiratory quotient with reactive oxygen species and outcomes in post-cardiac arrest patients
Project/Area Number |
23K19643
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0905:Surgery of the organs maintaining homeostasis and related fields
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
篠崎 広一郎 近畿大学, 医学部, 教授 (40400973)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ミトコンドリア / 酸素消費 / 二酸化炭素産生 / 呼吸商 / 酸素代謝 / 蘇生後症候群 / 心停止 |
Outline of Research at the Start |
心停止蘇生後の患者に,全身の細胞レベルでミトコンドリア機能異常を認める.ミトコンドリアは全身の95%の酸素を消費し,二酸化炭素を産生する.全身のミトコンドリア機能に異常を認める蘇生後患者は,この酸素と二酸化炭素の体内のバランスが崩れている可能性が高い.本研究では,我々の開発した高精度なガス測定装置を用いて,当救命救急センターのICUで心停止蘇生後患者の酸素代謝の変化を測定する.
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Outline of Annual Research Achievements |
心停止蘇生後の患者に,全身の細胞レベルでミトコンドリア機能異常を認める.ミトコンドリアは全身の95%の酸素を消費し,二酸化炭素を産生する,エネルギー代謝を司どる重要な細胞小器官である.全身のミトコンドリア機能に異常を認める蘇生後患者は,この酸素と二酸化炭素の体内のバランスが崩れている可能性が高い.従って,吸気と呼気中の酸素・二酸化炭素濃度を測定し,二酸化炭素産生量を酸素消費量で除した呼吸商を調査することとした.我々はまず始めに,集中治療を要する重症患者の呼吸商に関して調査した.人工呼吸器が装着された患者の吸気と呼気を抽出し,ガスアナライザー(GF-210R Multi-Gas Module, Nihon Kohden Corporation)を用いて酸素・二酸化炭素濃度を測定した.ガスの集積方法には,ダグラスバック法と自動化システムを用いた.対象期間中に18例の人工呼吸器管理を要する重症患者の呼吸商を調査した.なお,自動化システムの測定精度を検証する目的で3例の健康成人の呼吸商も求めた.患者のうち,4例が心停止蘇生後患者であって,6例の死亡例があった.VO2(酸素消費量),VCO2(二酸化炭素産生量),とRQ(呼吸商)の値に関して,生存群ではそれぞれ282 +/- 95 mL/min,202 +/- 81 mL/min,0.70 +/- 0.10であった.そして,非生存群ではそれぞれ,240 +/- 87 mL/min,140 +/- 66 mL/min,0.57 +/- 0.08であった.酸素消費量・二酸化炭素産生量に関して有意差を認めなかったが,呼吸商に群間有意差を認めた(p < 0.01).この結果から,人工呼吸器管理を要する重症患者には,全身性の酸素代謝異常が認められ,その程度は患者の重症度と相関する可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ集積は概ねできており,論文報告をする準備ができている.
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Strategy for Future Research Activity |
更に症例集積を継続し,統計学的方法の頑健性を強めていく.
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)