Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究課題では、腹腔内において脂肪組織と悪性腹水が織りなす卵巣癌促進的土壌としての腹腔内エコシステムの本質に迫り、その治療標的化を目指す。具体的には新規超耐光性脂肪滴蛍光プローブと脂肪細胞モデルを用いた定量的な脂肪細胞脱分化評価システムを構築し、このアッセイ系により脱分化プロセスを抑制する候補物質を大規模化合物ライブラリーから探索する。更に、卵巣癌患者由来腹水の大規模コホートプロテオミクス解析から得られた知見に基づき、腹腔内への補体活性化阻害剤の投与が腹腔内微小環境改善に寄与する可能性についても検討を行う。