Project/Area Number |
23K19656
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0906:Surgery related to the biological and sensory functions and related fields
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
堀部 祐輝 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80981977)
|
Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | RNA修飾 |
Outline of Research at the Start |
尿路上皮癌に対する新しい視点から発癌メカニズムの解明が不可欠である。近年RNA修飾が注目されつつあり、我々もエピトランスクリプトムに着想を得た。我々は先行研究で、尿路上皮癌組織において質量分析法によるRNA修飾の網羅的定量を実施し、複数のRNA修飾がクラスターとして類似した発現パターンを呈することを発見した。さらに当教室では独自の上部尿路上皮癌自然発癌マウスモデルを確立し、特定のアミノ酸が発癌に関与していることを明らかにした。我々はRNA修飾全体を制御している基質として代謝物が存在していると仮説を立て、さらに先行研究を進めて尿路上皮癌の発癌メカニズムを解明する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
我々はヒトの尿路上皮癌組織から網羅的にRNA修飾を測定したデータを用いて相関係数をクラスター解析し、2つのクラスター(CL1、CL2)を同定した。CL1には癌促進性のRNA修飾と報告されているm5Cなどが含まれていた。しかし臨床データと照らし合わせても予後との関連性は乏しかった。一方CL2に含まれるRNA修飾群と臨床の予後データを統合すると予後不良な患者ではCL2に属するRNA修飾が低下していることを見出した。このCL2にはRNAを構成する基本的なリボ核酸の修飾体であるAm、Gm、Cm、Umと呼ばれるRNA修飾が含まれていた。これらのRNA修飾はリボ核酸のリボース基の2’水酸基がメチル化したものであり、単一のRNA修飾だけではなく遺伝子を構成する塩基の同一部位の修飾が癌の悪性度に関与している可能性が考えられた。現在は細胞株を用いて、in-vitroで同様の事象が起こるかどうかについて検証している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験計画通りに進んでいるため
|
Strategy for Future Research Activity |
我々は昨年度の結果を受けて、このRNA修飾の修飾酵素の同定を進めるとともに細胞株やマウスにおいても同様の事象が得られるかどうかの検証を行う予定である。また、網羅的測定ではどの遺伝子のどの塩基が修飾を受けているかまでは確認できないため、RNA修飾を受けている遺伝子におけるについても検証していく予定である。
|