Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
皮膚潰瘍は、動脈性虚血、静脈うっ滞、リンパ浮腫などが原因で治癒が遅れ、しばしば難治化する。本研究では、各循環不全タイプのマウス皮膚潰瘍モデルを作成し、皮膚潰瘍部の遺伝子発現プロファイルの解析、in vitroおよびin vivoスクリーニングを通じて、局所循環不全を抱えたまま短期間で創治癒が得られる遺伝子導入因子としてのRNA配列を明らかにする。またRNAの特徴である短期的にしか作用しないという遺伝子導入能を利用し、容易に再発する潰瘍を繰り返し安全に治癒できる手段として、局所の循環因子や潰瘍部の治癒過程に合わせた新たな治療法を目指す。