Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
矯正治療と炎症性サイトカインは密接な関係にある。 近年、破骨細胞を含む造血系細胞に発現する膜貫通型糖タンパク質であるSemaphorin4D(Sema4D)が、炎症性サイトカインであるTNF-αやIL-6を誘導するとともに、CD72受容体に結合し骨形成を抑制することが明らかとなった。そして、抗Sema4D抗体の投与により骨形成が促進されるとともに、破骨細胞形成が抑制されることもわかった。しかし、現在に至るまでSema4DとTNF-αによる破骨細胞形成の関係については報告が少ない。本研究では、TNF-αに誘導される破骨細胞形成に対するSema4Dの影響およびそのメカニズムの解明、さらに抗Sema4D抗体の破骨細胞形成および矯正学的歯の移動への影響を検討する。