Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
リップクリーム等の毒性/刺激性試験には現在、培養皮膚/表皮モデルが代用されているが、赤唇に対する薬剤の毒性・成分評価は、経皮吸収性の観点から赤唇と異なる組織構造を持つ皮膚/表皮モデルは適正ではない。真の薬品安全性評価には、赤唇固有の組織構造に倣ったin vitroモデルの開発が欠かせない。本研究は、申請者が開発した赤唇上皮層を再現したモデルに細胞シート作製技術を融合させ、3層構造のヒト赤唇in vitroモデル開発を目的とする。モデル内上皮の基底膜成分と基底細胞層発現を指標とし、播種細胞数、培養日数を検討しながらプロトコールを確立し、ヒト赤唇に類似した上皮形成を目標とする。