Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
味覚は舌や口蓋などに存在する味細胞で受容され、その情報は味覚神経を介して中枢神経系へと伝達される。味の識別や価値の評価は脳の島皮質で制御されるが、それらを制御する神経回路や細胞種、神経伝達物質、その受容体、分子機構は詳細には明らかにされていない。近年、島皮質が制御する情動、感覚、社会行動にオキシトシン受容体 (OXTR)を発現する神経細胞・回路が関与することが報告されており、島皮質OXTR神経細胞が味覚識別やその価値評価に関与する可能性が考えられる。本研究では、社会行動の制御に関わる島皮質OXTR神経細胞が味覚応答における甘味(嗜好)・苦味(忌避)の認識を制御するのか明らかにする。