Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
超高齢社会のわが国は摂食・嚥下関連筋の維持・再生法の確立が急務である.摂食・嚥下関連筋などの顎顔面頭頸部の筋は発生などが他と異なるにもかかわらず,これまでの骨格筋研究は四肢の骨格筋を対象としたものがほとんどであった.最近,申請者らは新しい舌筋の再生動物モデルを樹立し,四肢の骨格筋と比較してHoxo遺伝子群の発現が大きく異なるなどを見出した.そこで本課題では,これまでの研究を発展させ,高齢マウスとNF-κBのレポーターマウスに対して舌再生モデルを作製する.舌再生過程における炎症シグナルの挙動と加齢に対する感受性を明らかにすることで,高齢者における舌筋の維持・再生法開発のための分子基盤形成を行う.